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7.水質検査後の対策

大腸菌・一般細菌

水質検査の結果、不適合の一番多いのは大腸菌が検出されることです。
次に多いのが、一般細菌が基準を超えて存在することです。

対策

煮沸して飲むようにして生水を避ける。または市販の塩素滅菌装置を据付ける。
汚染原因を探り、対策をたてる。

1)浅井戸で開放系のもの、あるいは石を積み上げたものはセメントなどで塗りつぶし、雨水などの影響を受けないように対策を施す。
2)排水溝の整備、及びトイレなどから汚染を受けないように環境を整える。

塩素消毒について

一般家庭で塩素消毒するには市販の「次亜塩素酸ナトリウム溶液」などがあります。

色度・濁度・鉄・マンガン

次に不適合の多い項目です。
色度の原因物質の多くはフミン質(有機物)や鉄、マンガンが考えられます。
濁度は水中に分散している微細な粒子の程度を示しています。

対策

程度により、家庭用浄水器や除鉄用ろ過器を据付ける必要があります。
マンガンが溶存している場合は、大型の除マンガンろ材を用いたろ過器が適当です(家庭用の井戸でマンガンが高濃度含まれている場合は水源の転換が必要な場合があります)。
また、配管が古くなってサビが溶出してくる場合は、配管の交換などの措置が必要となります。

フッ素や硝酸態窒素および亜硝酸態窒素

対策

除去することが難しい項目なので、水源の転換や水道への切り替えが必要となります。

揮発性有機化合物

対策

トリクロロエチレンなどは工場排水などによる汚染であり、水源の転換や水道への切り替えが必要です。
微量ならば一時的な対策として煮沸(5分以上)させることによって除去できます。
(この時、やかんの蓋を取りはずします。換気扇は回しておいて下さい。気化して空気中に逃げていきます。)

6.水質検査の見方 | 8.くらしの中の水質管理

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