我が家には飼育歴18年のイシガメが2匹います。名前は「かめぱん」と「かめたん」。
当時小学2年生だった長男が名付けました。
あまりに適当過ぎる名前の付け方に家族は呆れ、学校の1分間スピーチで笑われた名前ですが、18年も経つとすっかり馴染み、なかなか良い名前のように思えてきました。
何しろ「ペット飼ってる?」の質問に対し「かめぱんとかめたんがいるよ」と言えば、ペットの種類と名前が一度に説明できるのですから✌
私が水槽に近づくと、寄ってきて首をにゅんっと伸ばして餌をねだります。なかなかに愛らしい姿です。顔つきもカメの中では一番可愛いと思ってます。
かめぱん:大人しい性格 かめたん:ちょっとやんちゃ
かめぱんとかめたんの正式名称は「ニホンイシガメ」。日本固有種で川や湖、水田などに生息しています。
かめぱんを拾った頃は、川や池でごく普通に見られる生き物でした。ところが我が家のカメたちがのんびりと水槽暮らしをしている間に、野生のニホンイシガメはすっかり減ってしまいました。開発などで生息場所が減ったこと、外来種のミシシッピアカミミガメ(ミドリガメの名前で売られています。イシガメより一回り大きく、目つきが悪いです。)に生息場所や産卵場所をとられてしまったことなどが原因のようです。
今やニホンイシガメは、環境省レッドリストに「準絶滅危惧」として選定されているほか、ワシントン条約付属書Ⅱにも掲載されています。また、自然環境がたくさん残っているように思える福井県でも、福井県の絶滅のおそれのある野生動植物の「県域準絶滅危惧」に選定されています。
我が家のかめぱん、かめたんがいつまでも元気でいてくれますように、そして以前のようにイシガメが身近な生き物として川や池で普通に見られるようになることを願っています。
投稿STAFF 藤丸