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ボランティア活動

6月8日に外来魚駆除のボランティア活動に社員2名が参加してきました。九頭竜川の上流域に位置する九頭竜ダムで毎年行われているもので、コクチバスが駆除対象となっています。

 

九頭竜ダムでは、コクチバスの生息が確認されて以来、生息数が増加しており、ダム下流の河川への流出も確認されています。

肉食性の外来魚であるコクチバスが生息域を広げることで、アユやアラレガコなどが生息する九頭竜川の生態系を脅かしてしまうことが危惧されます。

 

 

 

 

 

 

 

今回は、ルアー釣りでコクチバスの駆除を行いました。結果、2人で11匹を釣り上げることができました。前週の雨の影響でダムの水位が上がり、水温も低下したため、あまり魚の活性は高くなかったそうですが、当日は刺し網と釣りで計113匹を駆除することができたそうです。

釣り上げた魚は、県の研究施設に運ばれて、体長や重量、胃の内容物などから、どんな生物を餌にしているのかなどが調べられます

実際に釣ると、引きも強く、水上へジャンプ(えら洗い)などもすることから釣ることを楽しむスポーツフィッシングの対象となっている理由がよくわかりました。

ただし、コクチバスは、オオクチバスとともに飼育、保管、運搬などが禁止される特定外来生物に指定されています。

岐阜県では、今年の5月に長良川で初めてコクチバスの生息が確認され、長良川上流の郡上市のため池でコクチバスが確認されました。このため池から流れ出たコクチバスが長良川で繁殖している可能性もあるそうです。

在来種を守るため、外来種を許可なく運搬し別の場所で放流するなどは絶対に行わないようにしましょう。

釣りの話ついでに、近年の地球温暖化の影響か、太平洋側では黒潮蛇行という現象が起こっています。海藻などが正常に生育しなくなる悪影響もありますが、黒潮が流れる海域にいる魚が普段より近海で釣れるようになったというメリットもあります。

今年の冬に太平洋沖で釣ったビンナガ(通称ビンチョウマグロ)です。胸鰭が長いことから釣り人からはトンボとも呼ばれています。

私たちの仕事は、フィールドワークも重要なので、外来種問題や地球温暖化など、環境に関することを仕事のために実際にフィールドに出て体感しています。

あくまでも、仕事のためということで・・・。

投稿STAFF 村川