令和3年1月7日から11日にかけて、福井県内において記録的な積雪があったことは記憶に新しいと思います。交通機関は麻痺し、弊社においても通勤困難な状態が生じたことなどから、多くの社員が自宅待機を余儀なくされました。さて、そんな大雪直後の1月13日、山間では積雪が1mを優に超える状態ではありましたが、早速現場に行ってまいりました。山間に設置していた気象観測装置の状況確認及び必要に応じて装置周りを除雪するためです。
主要な生活道路は何とか一車線は除雪されていたため、設置場所には何とかたどり着くことができました。市中では除雪により空けられたわずかな車線をめぐって多くの車が行きかい大渋滞が起きていましたが、山間では除雪された貴重なスペースに野生動物が逃げ場を求めて集まっていました。帰り道に六頭の鹿の群れに遭遇したのです。
←助手席より撮影
六頭の鹿たちは車に驚いて逃げていったのですが、雪の壁で前にしか逃げ場がなく、しばらく伴走する形となりました(鹿さん、びっくりさせてごめんなさい。)。間を空けてついていくと、高い雪壁を乗り越えて何とか一頭ずつ逃げていきました。最後の二頭は壁を乗り越えるのに成功したらもう逃げ切ったと思ったのか、離れていくことなく車が横に来るまでこちらをじっと見つめていました。そしてしばらくするとゆっくりと山の中に帰っていきました。
←最後までの残った二頭。右側がとてもイケメンである。
2月半ばになり、ようやく雪も消えて日常が戻ってきました。度を超えた大雪は人間にとっても動物にとっても迷惑な話ですね(人間の子供と、飼い犬は大喜びの様ですが…)。弊社は自然を相手にするお仕事なので、当分こんな大雪が降らないことを祈るばかりです。
投稿staff 清水